テクノロジー
 
揺れを抑える制震装置「MGEO-N」 揺れを抑える制震装置「MGEO-N」イメージ
実験で大きな効果を実証した独自の「制震装置」を、木造軸組工法向けに開発。

日本は世界有数の地震大国です。日本列島が4つのプレートの交差する位置にあるというだけでなく、数多くの活断層が通っているため、いつ、どこで巨大地震が起きても不思議ではありません。
日本の住まいから、そのような地震の不安をなくしたいという思いから、制震装置「MGEO-N」は生まれました。開発のベースとなったのは、住友ゴム工業株式会社と共同開発した「高減衰ゴム」を使用した、制震装置「MGEO」。
ミサワホームでは、実際の戸建住宅を用いた「MGEO」の実大震動実験を実施することでその強さを確認。阪神・淡路大震災の2倍レベルなど13回の想定大地震を含む、4日間で計39回の振動実験にも構造体の損傷ゼロという結果で、その強さを実証しました。その際に培った最先端の技術を応用して開発されたのが、木造軸組工法専用の制震装置「MGEO-N」です。
「MGEO」と同様、明治大学と共同で、繰り返し実験を実施。さらに性能確認実験を重ねることで誕生しました。
建物に地震の力がかかると、テコの原理を応用してセンターパネルが地震エネルギーを効果的に制震ダンパーへ伝達。「高減衰ゴム」に加わった変形を熱エネルギーに変換して揺れを抑えます。

地盤、敷地条件に幅広く対応でき多雪地域でも施工が可能。台風時の揺れはもちろん、度重なる余震にも繰り返し対応できます。「制震装置」を設置することで、予期せぬ大地震からご家族の安全と大切な住まいを守ります。

※制震装置MGEO-Nは、延床面積70㎡以上の2階建及び企画商品の
MJ Home style 45の「D Style」と「E Style」に標準装備となります。
(平屋、3階建て、アパートは除く)

制震装置
■制震装置が揺れを制御するしくみ ■「MJ Wood」の耐震性(総2階建て、1階床面積52㎡のモデルでの計算)
建物の振れ幅を、最大1/2に軽減。地震や台風にも繰り返し効果を発揮します。

制震装置「MGEO-N」は、地盤や敷地条件に幅広く対応でき、多雪地域でも施工が可能です。延床面積70㎡〜200㎡未満の建物であれば、1階の内壁部分の東西方向に1基、南北方向に1基、合計2基を設置。建物1階上部の振れ幅を最大1/2に軽減できる強さを発揮します。

建物自体の振れ幅を小さくできるため、建物の損傷が少なくてすみ、震災後にかかってくるさまざまな建物の補修費を、最小限に抑えることができます。また、地震の脅威は一度だけとは限りません。
大地震が発生した後も、ほぼ同規模の大きな余震が立て続けに襲ってくるケースが多く見受けられます。
一般的な耐震構造では、構造体へのダメージの蓄積が懸念されますが、制震装置「MGEO-N」は、地震の揺れに対して繰り返し効果を持続できるすぐれた耐久性と耐候性を備えています。さらに、発生頻度の高い中小地震はもちろん、大型台風に対しても強い減衰効果を発揮します。

建物の振れ幅を最大1/2に軽減 一般的な耐震構造と「MGEO-N」の損傷軽減効果の比較
先進技術の「高減衰ゴム」を使用。約100年相当の耐久性を確認しています。

「MGEO-N」の制震ダンパーには、住友ゴム工業株式会社の技術を応用し戸建住宅用として開発された「高減衰ゴム」を使用しています。これは、天然ゴムに特殊充填材などを混合してつくられたもので、住友ゴム工業株式会社がカーレースの過酷な環境で培ってきたレーシングタイヤの開発技術を応用しています。
大きさ3cm×3cm、厚み2cmの2枚の「高減衰ゴム」が3枚の鋼板にはさまれる形で制震ダンパーにセットされ、ゴムに加わった変形を熱エネルギーに変換して震動を吸収。短周期、長周期といった地震のさまざまな速度(周期)に対応し、劣化促進実験※では、約100年相当の高い耐久性を確認。引っ張り伸びは通常の約2倍で、伸びてもすぐ元の位置に戻ります。

運動エネルギーを熱エネルギーに変換する高減衰ゴム

外周壁に設置し、0℃以下では性能が低下するゴムもあるなか、ミサワホームで使用する「高減衰ゴム」は、-20℃から60℃の、どの使用環境でも性能差はわずか±20%程度。建物外壁内部に設置するため、温度変化や紫外線の影響をほとんど受けません。つねに風雨にさらされて激しい震動を受ける斜張橋の揺れを防ぐケーブル用ダンパーとしても使用されており、その強度・耐候性は、北海道から沖縄まで日本全国にある斜張橋で実証済み。他の素材と比べて、多くの実績を持っている、信頼の素材です。
ゴムの表面には、耐候性ゴム層を設けており、酸化による劣化も防止。さらに「高減衰ゴム」と鋼板は独自の技術で強固に接着されているため、繰り返し襲う大地震にも、いつまでも変わらない安定した高減衰性能を発揮することができ、メンテナンスの必要もほとんどありません。
※住友ゴム工業(株)の実験による。

引っ張り伸び試験

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